程々な薬剤師のブログ

日々の気になったことを発信しています。学びの場の共有と自分の備忘録もかねていますので、稚拙な文章ですが許してやってください。

年末企画!読めよ薬剤師2020~おすすめ書籍のご案内~

https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/171030ell_DSC1941_TP_V.jpg


ずっと更新できずに2020年もあと2日になってしまいました・・

気になった論文は別のブログで書いたりしていているのですが、このブログをどう継続するかずっと模索していたらいつの間にか年末に。

 

そんな中で今年もやってきたこの企画!

https://twitter.com/ph_lelouch/status/1340640338843639809?s=20


 

去年はツイートで参加しましたが、今年はブログで参加します。

 

前置きもそこそこにさっそく。

 

1冊目

「寄り添うツイッター
寄り添うツイッター わたしがキングジムで10年運営してわかった「つながる作法」 | キングジム公式ツイッター担当者 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon

文具メーカーのキングジムさんの公式ツイッターを書籍化したものですね。

広報としてのSNS活動を続けるにあたっての考え方は薬剤師が情報を発信するときにとても参考になります。

個人的には井村屋さんやほかの企業とのコラボツイートも好きですけどね。



続きまして2冊目

「10分あったらどう考える?「なぜ?」「もしも…」が生み出す究極のアイデア法 」
10分あったら、どう考える? 「なぜ?」「もしも…」が生み出す究極のアイデア法 (大和出版) | 野澤 幸司 | マーケティング | Kindleストア | Amazon

書店でふと目に留まった本でした。

仕事に没頭するあまり、妄想する。ということをすっかり忘れていたことに気づきました。

「自分はおでんの具でいうとどのポジション?」
テザリングの名前を考える」
「映画のエンドロールをよく見てみる」
など、個人的にいままで切り捨ててきた思考にこそ、アイデアが眠っていることに驚きと絶望を感じました(言い過ぎかな)

会社にもっていってみんなで妄想しあうのも面白いかなと思います。




最後はやはりこの本


「1日1論文、30日で、薬剤師としてレベルアップ! 医学論文の活かし方」
1日1論文、30日で、薬剤師としてレベルアップ! 医学論文の活かし方 | 児島 悠史, 上田 昌宏, 児島 悠史, 上田 昌宏 |本 | 通販 | Amazon

微力ながらお手伝いをさせていただきました。一つの論文に対していろんな考えや意見があり、発売から2か月経過した現在でも感想ツイートなどで盛り上がるこの企画はすごいの一言に尽きますね。

コロナ禍で集まって勉強会ができない状況で書籍を通してリアルに集まったような感覚で論文に触れることができるのもこの企画の特徴かなと思います。

病理医ヤンデル先生がツイートされたのも影響大きかったですね。


最近はインプットすら十分にできてないので、年末のこの企画を通して、みなさんのおすすめ本を拝見しながらアウトプットしていきたいなと思います。

今年はコロナ禍にあって、地元での勉強会も開催することができず、悔しい思いをした1年でした。学びの場がオンラインに変わりつつある中で、薬剤師の横のつながりをどう維持していくかを考えさせられました。

そんな中、今回の読めよ薬剤師企画のように薬剤師がSNSを活用して情報発信、共有することは、子育てしながら働く薬剤師や勉強方法がわからず悩んでいる薬剤師、学生にとっても意味のあることだと思います。

私自身、若手と言える年齢でもなくなりましたが(笑)何かを始めるのに遅いということはないというソクラテス先生の言葉を胸に来年も活動していきますので今後ともよろしくお願いいたします。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

みなさまよいお年をお迎えください。

程々な薬剤師

薬剤師の自習室開催のお知らせ

薬剤師の自習室開催のお知らせ

2か月ぶりの自習室開催です。(といっても前回はただ遊んだだけ(笑))

今回は症例から処方提案できるかをみんなでゆるーく雑談したいとおもいます。

ちょっとだけ論文も読みます。

時間
3月5日 木曜日 19時頃から

場所
ビッグルーフ滝沢 キッチンたきざわ内
〒020-0665 岩手県滝沢市下鵜飼1番地15

持ち物
スマホ

料金
キッチンたきざわを借りるので、せめてワンドリンク買いましょう

参加可能な人は参加表明しなくてもいいので来てください!

20時になってもだれも来ない場合は撤収しますのでご了承下さい。

薬と健康の週間〜電子おくすり手帳に思うこと〜

みなさんこんばんわ

 

ひさしぶりの更新です。

 

去年、薬と健康の週間でブログを書いてからはや一年が立っているのにビックリしてますが、(内容はこちら)

hodohodo-pharmacist.hatenablog.com

去年は複数の薬剤師による同時多発の企画に背中を押されたような感覚で書きましたが、やはり発信は継続しないといけない!という思いで今回は書いてます。

 

前置きが長くなりましたが、今回のテーマは電子おくすり手帳です。

 

思いつくままに電子おくすり手帳のいいところをあげてみます。

 

1、スマートフォンなので、いつでも持ち歩く。

2、紙と違って劣化しない

3、処方せんを送信する機能がある*薬局側が対応していることが条件

4、歩数計など、健康維持に役立つ機能が付いてくる

5、薬局での一部負担金が安くなる*薬剤師さんに手帳を提示することが必須

6、薬についての相互作用や重複を薬剤師さんがチェックしてくれる(これは紙でも同じ)

 

一方、デメリットは

1、バッテリー切れの時は閲覧できない

2、処方せんを送信できない場合がある(薬局側が対応してない、など)

3、薬局でスマホを見せないといけない(パスコード画面も含めて)

4、アプリストア上では50を超えるアプリが存在し、何を選んでいいかわからない

 

こんな感じでしょうか。

実際はチェーン薬局やドラッグストアではそこの企業のアプリが存在し、薬剤師会などで推薦しているアプリがあったり、統一感は無いですね。

 

震災を経験した県に住んでいる自分としては紙のおくすり手帳の重要性も理解できますけどね。どちらにしても、自分の体を守る大事な情報ですから是非持ち歩いてもらいたいです。

 

活用のポイントとしては

① 普段利用する薬局が電子おくすり手帳に対応しているか?処方せんを送信できるか?

② 利用するアプリが定期的にアップデートされているか?(突然サービスをやめることもあるから)

 

突然サービス停止とかやられると薬局側でも利用者に対して退会や別のアプリの提案などいろいろ面倒になることもあります。

 

まとめ

こんな人に電子おくすり手帳をオススメ

①普段よく医療機関を利用する人

②処方せんをfaxしたいが、手元にfaxがない(医療機関にない)

③家族の薬も一元管理ができる(家族登録などで遠方の家族の薬の情報も管理できる)

 

電子処方せんが議論されるようになり、ますますICTが医療の現場で活用されるようになっています。

 

ちょっとでも興味がある方は、近くの薬局で薬剤師さんに相談してみてはいかがでしょうか?きっと優しく答えてくれますよ!

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

思いつくままに書いたので、ご指摘など遠慮なくいただけるとありがたいです。





緩和ケアテレカンファレンスにて

 みなさんこんばんは。

 今日は毎月行われている、緩和ケアのテレカンファレンスに参加してきたのでそのご報告をしたいと思います。

 タイトルは

「独居の患者さんを看取る」

 いままで、独居の方に訪問したことはありますが、ターミナルケアの段階となると経験がない症例でした。

 その中で薬剤師がどのようにかかわるのが望ましいのかを考えながらディスカッションに参加しました。

 

 提示された症例は生活保護の方で、がん治療については積極的に行わない方針で必要な治療を行っていました。

 本人の意向は自宅療養、好きなたばこを吸い、人とかかわるのが好き。

 訪問診療、訪問看護、ヘルパー、民生委員などが見守り、ある日の朝、ヘルパー訪問時に呼吸停止を確認。往診が死亡確認。

 このような症例や独居の看取りに対してどのように対応するか?が話し合われ、

・費用の問題(生活保護であれば比較的積極的に治療もできる。医療保険介護保険ではあっという間に限度額に達したり、家族の協力がなければ請求が困難)

・本人、家族の覚悟(ほとんどのケースでは独居になれば家族が自宅療養を望まず、入院することも多いなか、家族もしっかり介入し、いざというときの対応まで理解したうえで本人の意向を尊重し自宅療養を選択)

・ヘルパー、訪問看護、ケアマネ、民生委員などによるシームレスな介入(各職種が本人の状態を把握、仮にヘルパーが第一発見者となってもきちんと対応ができるよう情報の共有がなされていることが大切)

 いろいろな意見が出されました。薬剤師の立場からは発言することはありませんでしたが、薬剤を使う以上は費用も発生するし、多職種の協力なくして治療は成り立たないだろうなと思いました。

 ましてやターミナルケアの段階においては、オピオイドを使うケースも少なくないなか、薬剤師がしっかり介入して本人の意向に沿いながら薬物治療を多職種と共同で進めていくことが大切なんだと感じました。

乱筆になりましたが、研修会の感想でした。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

 

薬剤師の自習室 開催のお知らせ

みなさんこんばんは

このブログになって初めての自習室開催のお知らせです。

今回は

~服薬指導をアップデートしよう~

と題して、久々に論文抄読会を開催します。

初めての方でも論文の内容がわかるようにチェックシートを使いながら進めていきます。

日時 令和元年7月17日(水曜日)の予定
場所 ビッグルーフ滝沢
   〒020-0665 岩手県滝沢市下鵜飼1−15
時間 19時から

お題論文はREDUCE-IT試験という論文を読んでみたいと思います。
http://www.natap.org/2018/HIV/nejmoa1812792.pdf です。

EPA製剤に関する論文ですね。

患者さんから、「飲みずらい」「ずっと飲まないとだめ?」などと聞かれ、言葉につまったことはありませんか?

もちろん論文にはその問いの答えは書いてません。
ただ、論文を読むことで新しい視点から物事を考えることができるなら、それが患者さんにとってのハッピーではないでしょうか。

チェックシートはこちら
https://aheadmap.or.jp/download/117/


まあ、企画する私も初心者ですから(笑)、気張らずにやっていこうと思います。

当日はタブレットスマホがあれば、検索や翻訳など役立ちます。Wi-Fiは弱いですが無料です。

ご参加お待ちしています。

今日は世界禁煙デー。

 いきなりですが、

「空気清浄機って、タバコの煙はほとんど除去できないって知ってましたか?」

 

 今日5/31は世界禁煙デーです。

厚生労働省では、今年は

2020年、受動喫煙のない社会を目指して~たばこの煙から子ども達をまもろう~」

www.mhlw.go.jp

がテーマになっています。

 タバコを吸っている方の中には、家の中だと壁が汚れたり、においがついたり、家族に迷惑がかかるからと、外、換気扇の下、ベランダなどいろんな工夫をしながら吸っていると思います。

 そこで誰もが考えることとして、「空気清浄機」の存在がありますね。

PM2.5をカット」「ウイルス、アレルゲンを除去」などと書いてあれば、タバコの煙だって大丈夫。そう思ってしまいます。

 

 しかし、現時点ではタバコの有害物質を除去できる空気清浄機はほとんどありません。

 

 検証してみると、ダイキンのホームページには、

たばこの有害物質(一酸化炭素など)は、除去できません。」との記載が。

また、パナソニックのホームページにも「タバコに含まれる有害物質(一酸化炭素等)は除去できません。」と記載。

シャープも同様。しかもプラズマクラスターは「背面吸気」のため、空気清浄機の背面でタバコをすうことはあまり現実的ではないですよね。

さらに、ダイソンのホームページにも

「酢酸、アセトアルデヒドアンモニアで試験を実施。それ以外の有害物質については確認していません」とのこと。

 

 空気清浄機があるから大丈夫と思っている喫煙者の皆さん。

受動喫煙は肺がんのリスクを高めるという臨床研究もおこなわれています。

www.ncbi.nlm.nih.gov

 喫煙者のパートナーと非喫煙者のパートナーでは肺がんの発症リスクが上昇する。といった内容です。

 この記事を読んで、禁煙を考えている方がもしいらっしゃるのなら、ぜひ近くの薬局に足を運んでみてください。薬剤師さんはきっとあなたの禁煙をサポートしてくれます。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

研修会報告

みなさんおばんです。(東北弁でこんばんわ)

先日、睡眠治療の研修会に出たので、学びの共有をしようと思います。

思い付いたことから書くので、支離滅裂になると思いますが、備忘録なんで、ご容赦くださいね😃

アルコール依存症の治療として睡眠薬が使われる」

アルコールとBZ系薬剤は同じ受容体に入り込むため、中枢への影響が似ているから。

睡眠薬を続けると、効かなくなる?」

アルコールをのんで酔っ払う人でも、続けるうちにちょっと強くなる。という経験がある人も多いかもしれません。これもさっきと同じく、作用する受容体が同じなので体が慣れてしまう。

「飲酒なし、就寝時間も問題ないが、眠れない人」

もしかしたら、カフェインが原因かもしれない。
コーヒーの半減期は約8時間、したがって夕方以降のカフェイン摂取は不眠の原因になる可能性がある。

薬の使い方について

ラメルテオン
睡眠薬ではなく、睡眠改善薬だから気長に飲むことが大事、と指導する」
「寝る直前よりは、寝る1時間半前に飲むと効果が出る場合がある」
講師の先生の御経験では、3ヶ月くらい継続すれば効果が実感できるかも。とのこと。

断薬について
一般の人なら漸減法が基本(反跳性不眠の影響を少なくするため)
BZ系薬剤を減らしながらスボレキサントを併用することもある。
認知症の人の場合
もともと不眠症ではない可能性があることと、反跳性不眠の影響が少ない(感じにくい?)ためいきなりBZ系薬剤からスボレキサントなどに切り替えても問題ないことがある。

睡眠衛生指導単独では不眠症の改善が難しいという研究もあり、薬剤師の介入でどこまで患者さんの満足度に寄与できるか。
https://twitter.com/89089314/status/1121188810102992896?s=19

ざっくり書いてみました。いかがだったでしょうか。
また研修会に出たら共有したいと思います。

お付き合いいただき、ありがとうございました。