程々な薬剤師のブログ

日々の気になったことを発信しています。学びの場の共有と自分の備忘録もかねていますので、稚拙な文章ですが許してやってください。

緩和ケアテレカンファレンスにて

 みなさんこんばんは。

 今日は毎月行われている、緩和ケアのテレカンファレンスに参加してきたのでそのご報告をしたいと思います。

 タイトルは

「独居の患者さんを看取る」

 いままで、独居の方に訪問したことはありますが、ターミナルケアの段階となると経験がない症例でした。

 その中で薬剤師がどのようにかかわるのが望ましいのかを考えながらディスカッションに参加しました。

 

 提示された症例は生活保護の方で、がん治療については積極的に行わない方針で必要な治療を行っていました。

 本人の意向は自宅療養、好きなたばこを吸い、人とかかわるのが好き。

 訪問診療、訪問看護、ヘルパー、民生委員などが見守り、ある日の朝、ヘルパー訪問時に呼吸停止を確認。往診が死亡確認。

 このような症例や独居の看取りに対してどのように対応するか?が話し合われ、

・費用の問題(生活保護であれば比較的積極的に治療もできる。医療保険介護保険ではあっという間に限度額に達したり、家族の協力がなければ請求が困難)

・本人、家族の覚悟(ほとんどのケースでは独居になれば家族が自宅療養を望まず、入院することも多いなか、家族もしっかり介入し、いざというときの対応まで理解したうえで本人の意向を尊重し自宅療養を選択)

・ヘルパー、訪問看護、ケアマネ、民生委員などによるシームレスな介入(各職種が本人の状態を把握、仮にヘルパーが第一発見者となってもきちんと対応ができるよう情報の共有がなされていることが大切)

 いろいろな意見が出されました。薬剤師の立場からは発言することはありませんでしたが、薬剤を使う以上は費用も発生するし、多職種の協力なくして治療は成り立たないだろうなと思いました。

 ましてやターミナルケアの段階においては、オピオイドを使うケースも少なくないなか、薬剤師がしっかり介入して本人の意向に沿いながら薬物治療を多職種と共同で進めていくことが大切なんだと感じました。

乱筆になりましたが、研修会の感想でした。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。