程々な薬剤師のブログ

日々の気になったことを発信しています。学びの場の共有と自分の備忘録もかねていますので、稚拙な文章ですが許してやってください。

原点

 最近、薬剤師さんがブログやSNSを通して情報発信をすることが増えている(私もそうですが^_^)。

 そんな中、自分はなぜブログを通して情報を発信するのか?という問題提起をいただきました。

 改めて考えると「なんでだろう?」と思うわけですが(笑)このブログを始めた時の気持ちに戻って考えてみることにしました。

 

 そもそも自分は何をやっても長続きしない性格で、ブログなんてもってのほか。という感じでした。

 

 そんな自分が情報発信するきっかけになったのがスポーツファーマシストの取得でした。せっかく資格を取ったのだから、アスリートに有益な情報を発信したほうがいいと考えたんですね〜。当時の自分。

 

 結果長続きせず、スタミナ切れ。ネタ切れ。やっぱりブログって難しい…。

 

 そこで、考え方をガラッと変えることにしました。要するに、

 

「誰かのためにではなく、自分のため➕α」の方が続けやすいのかな?と。

 

ここでの➕αというのは、育児や家庭の事情で研修会にどうしても出られないような薬剤師も周りに多く、そんな人たちがふらっと見て何か得られればいいかなぁ?というニュアンスですね。

 

まずは自分のために、研修会で学んだことを備忘録も兼ねてブログに書く。アウトプットを前提にしているのだから、メモの取り方ひとつ取っても相手(この場合は目の前の患者さんも含めて)にわかりやすくというのを意識することになるので自分にとってスキルアップになる。

 

そして、自分が得た知識を共有したい人にブログの存在を知ってもらう。

 

「こないだの研修会、こんな感じだったよ」とか

「仲良しの薬剤師さん集めてこれについてディスカッションしようよ」

など、学びの場を増やす効果もブログは持っているのかもしれないと最近思うようになりました。

 

この記事を読んでいるみなさんの中には、#立てよ薬剤師 の記事を書いている他の薬剤師さんのブログを見てきた方もいらっしゃると思います。自分に合う発信方法を見つけて、一人でも多くの薬剤師さんがブログやSNSを使って情報発信することができるよう、私自身も発信し続けたいと思います。

 

薬剤師の未来に幸あれ

 

まとめ

 

1 研修会などで得た知識を備忘録も兼ねてブログに書く。その際、誰かが見ることも想定すると自然とわかりやすい表現に修正するスキルが身について、患者さん応対にも活かされる。

 

2 家事や育児で研修会に出たくても出られない薬剤師さんが周りにいたら、そのブログを共有することで職場全体のスキルアップが図れる。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

程々の薬剤師

 

薬剤師の自習室開催のお知らせ

9月に入ってだいぶ涼しくなってきましたね♪

 

さて、お盆休みがあったり忙しかったので延期していた薬剤師の自習室をやりたいと思います。

 

今回は論文抄読会もかねて、

 

「1次予防と2次予防ではアドヒアランスはどう変化するの?」

 

というテーマにしたいと思います。

 

お題論文はこちら

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmedhealth/PMH0049434/

 

メタ分析を10分で吟味するチエックシートはこちら

https://s413a98d5aeab440a.jimcontent.com/download/version/1508845546/module/9096274665/name/%E3%83%A1%E3%82%BF%E5%88%86%E6%9E%90%E3%81%AE%E8%AB%96%E6%96%87%E3%82%9210%E5%88%86%E3%81%A7%E8%AA%AD%E3%82%80%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88.png

 

 

シナリオ

 

あなたは、とある薬局の薬剤師さんです。

いつものように患者さんと楽しく会話していると、

「どうしても夕食後が飲み忘れるんだよね〜。これって予防のための薬でしょ?痛くもかゆくもないからさ。」

と。次回残薬を持ってくるように伝えながら患者さんを送り出したあとでふと疑問が。

 

実際にイベントを起こした人と、起こす前の人では、アドヒアランスって変わるのかなぁ?

 

ちょうど先日、ある勉強会で講師の先生が言っていた論文を思い出し、早速調べて見ることにしました。

 

さて、この薬剤師さんは疑問を解決することができるのか?

 

日時 平成30年 9月27日(木) 19時

 

場所 ビッグルーフ滝沢 小会議室1 〒020-0665 岩手県滝沢市下鵜飼1番地15

 

飲食は自由です。

 

各自、論文をダウンロードしておいて予習してみてもいいと思いますが、忙しい方は当日タブレットかパソコンを持参すると

便利です。

 

医学論文に興味がある方なら誰でもOKです。見学だけでもいいですよ。

 

それでは当日お会いしましょう。

 

お付き合いいただきありがとうございます。

研修会備忘録 1

研修会で学んだことを忘れないうちにアウトプットしようと思い立って

 

 

1ヶ月くらい経ってしまった…(もう半分以上忘れてる…)

 

 

さて。

 

高齢者てんかんについて

 

気づき

 

1 てんかんの新規発症率は70代から上昇を始める。

   (高齢ではてんかんは起きないと思っていた。反省)

 

2 高齢発症てんかんとは

   疫学:65歳以上の高齢者(総人口の26%)におけるてんかん発症率1.5%

            (通常成人発症で0.5〜1%)

 

   病因:1)器質的疾患によるてんかん発作(脳血管障害、頭部外傷、脳腫瘍など)

            2)脳そのものの加齢、変性、認知症に伴うてんかん発作

                        →これが高齢者てんかん

 

  臨床像: 1)強直性・間代性痙攣発作、ジャクソン発作

               2)てんかん重積状態

                   ・非けいれん性てんかん重積状態

                   ・けいれん後の遷延性意識障害

 

3)脳卒中てんかん

        メカニズム  

        第1ステージ→脳卒中による脳挫傷

                            →脳血管に炎症、BBB(血液脳関門)の破綻、アポトーシスなど

        第2ステージ→発作活動のない潜伏期間

                            →神経変性、血管新生など

        第3ステージ→てんかん発作を繰り返す慢性期

                            →これが脳卒中てんかん

 

ここで薬剤の話

         高齢者はすでに色々な疾患を抱えている場合が多い。そのため、既存の

         抗てんかん薬では薬物相互作用が問題となることが多い。

         そこで近年は新規てんかん薬(ラコサミド、ペランパネル、レベチラセタム、

         トピラマート)に注目が集まっている。

 

研修会で出た質問

          抗てんかん薬のやめ時、切替時はどのように考えるか?

          回答  症状や脳波の状況次第になる。段階的に行うのがよい。

 

あと、けいれん発作はアレルギー症状と同じでコップの水があふれた時が発作発現と

考えるという説がある。脱水、低血糖、アシドーシスでコップの縁が下がる。

それに対して、抗てんかん薬はコップの縁を高くして水が溢れないように(発作が起きないように)する。

 

とりとめもなく書いてしまった。

 

発信下手なのでご容赦ください。

 

 

 

 

第3回論文抄読会を終えて〜反省と課題

皆さんおはようございます。

 

今日は久しぶりの休みなので朝から更新作業をしております。

 

遅くなりましたが、先日第3回の論文抄読会を開催することができました。

 

参加してくださった皆さん本当にありがとうございました。

 

今回は病院薬剤師の方も初参加してくださいました。地域の病院の薬剤師さんと顔が見えるようになることはとっても素晴らしいことですよね。

 

当初、JJCLIPの第3回配信をそのまま利用させていただこうと思っていたのですが、

 

お題論文が全文見れなくなってしまい、急遽論文を差し替え、なんとか開催にこぎつけました(汗)

 

今回はLABA+ICSのCOPDに対する症状増悪を評価した論文でした。

 

参加した方の感想としては、

 

「リモデリングについても患者さんに理解していただき、安易な中止にならないようアドバイスするべき」との意見や

 

「この論文だけでは判断ができない」という意見もでました。

 

そこで、後半はpubmedを使って論文検索してみようということで、pubmedにアクセスし、クリニカルクエリーズから論文を探して見る作業を実際やって見ました。

 

ただ、Wi-Fi環境が弱く、途中で通信が切れたりして思うようにいかず・・

 

次回の抄読会はgoogleから論文検索する方法などを紹介しようと思います。

 

自分の反省としては

 

真のアウトカムやITT解析の説明が不十分だったことや結果の解釈について、もうちょっとくわしく話せればよかったのかなぁと反省。

 

もっと勉強するぞ!と思い、書店にGO!

 

オオサンショウウオ先生の医療統計セミナーの本を買いましたー!

 

ちょっとずつ読んでいきたいと思います。

 

ひとまず3回も開催できたことはありがたいこと。

 

気張らずやっていこう。

 

訪問してくださってありがとうございました。

 

 

 

第3回 論文抄読会のお知らせ

こんばんわ!

 

すっかり更新をさぼっておりまして・・すいません。

 

さっそくですが、第3回の論文抄読会のお知らせをします。

 

日時 平成30年 6月21日(木) 

時間 19:00から

場所 ビッグルーフ滝沢 小会議室    〒020-0665 岩手県滝沢市下鵜飼1-15

 

持ち物 パソコン、またはタブレット端末(スマホでもOK) google chromeをインストールしておくと便利です。

 

毎回つたない私の解説を聞いてくださる参加者の方、本当にありがとうございます。

 

今回は

 

ツイキャス抄読会を体験しよう

ということで、「薬剤師のジャーナルクラブ JJCLIP」より、第3回の配信の内容をお借りして進めたいと思います。

ちょうど、お題症例が

 「喘息の吸入薬はずっと使っていても安全ですか?」 と、当初予定していたシナリオにちょうどマッチしたということと

この回の配信では、論文検索を実際に体験することができます。

仮想症例シナリオと論文情報はこちら

http://syuichiao.blogspot.com/2013/11/3.html

 

約90分程度の配信です。見学だけでもかまいませんので、気軽にご参加してみてください。

 

不明な点がありましたら、私のツイッターアカウント@taka_hiro32またはラインでお願いします。

 

 

6/20追記

お題論文が全文見れなくなっていたため、急きょお題論文を差し替えます。

論文はこちら

https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa1608033?url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori:rid:crossref.org&rfr_dat=cr_pub%3dwww.ncbi.nlm.nih.gov

 

ダウンロードできないときは印刷したものを用意しますのでご安心ください。

では明日、ビッグルーフでお待ちしています。

論文抄読会を終えて~反省と課題

みなさんこんばんは。

すっかり連休も過ぎてしまい、更新するタイミングを逃していました(^^♪

 

先日、2回目の論文抄読会を開催することができました。

参加してくださった先生方には本当に感謝です。

 

本来、参加予定者に対して作っていた案内文書を勢いでツイートしてしまったのですが、

ツイートを見てくださったフォロワーさんがまさかの電撃参戦!

 

すごく感激しました( ;∀;)

 

ツイートしたことで県外のフォロワーさんには若干ご迷惑をかけてしまいました。

この辺がツイッターの怖い所なのかなと感じましたね。

 

さて、論文抄読会に話を戻します。

 

今回はHYVET試験を取り上げました。

80歳以上の高齢者に対して、積極的な降圧は必要なのか?

とても深い論文だと思います。

 

この疑問に対して、薬剤師経験1~3年の参加者はどういう感想をもったのかな?答えはそれぞれの中にあるんだと思います。

 

その中であがった疑問が一つ。

「ランダム化したあとに、自分がどっちの群かわかってしまった場合は除外になるのか?」

 

うーん・・

試験方法にもよるが、除外になるのかな?と思う。そのうえでITTだとそれも含めて解析するんだと思う。

 

新卒の薬剤師さんも来てくれた。すこしでもこういった前景疑問に興味をもってもらえるようにこの会は続けようと心に決めた。

 

次回は検索方法についてやってみようと思う。5/19の名古屋ワークショップでいろいろ聞いてみよう。

 

Hatabo先生、ありがとうございました!またいらしてくださいね。

 

 

第2回 論文抄読会開催のお知らせ

みなさんこんばんわ。

 

何とか月1回くらいのペースで継続したい論文抄読会のご案内です。

 

場所 ビッグルーフ滝沢 小会議室1

 〒020-0665 岩手県滝沢市下鵜飼1番地15 

 

時間 19:00~

 

日時 4/26(木)

 

 

 

今回はHYVET試験という大規模臨床試験を読んでみたいと思います。

 

【仮想シナリオ】

ある日の午後。

いつも来局してくださる85歳の女性。

今日は珍しく家族も同席。

「体調は悪くないんですけどね~。他の病院に行くと、薬が多いから減らすようにいつも言われるんです。

頂いた情報の用紙(薬情のこと)をみると、血圧の薬です。って何種類も書いてあるし。少しでも減らすことは

出来ないんでしょうかね~。」

 

「飲んでいるから今の体調が維持できているのでしょう。」と回答し、納得はされたものの、なんだかもやもやが

残り、なにか論文がないかとPubmedを検索したら、次の論文が出てきたので読んでみることにしました。

 

お題論文→https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18378519

 

【青島 周一先生作成「ランダム化比較試験を10分で吟味するポイント」】

http://2.bp.blogspot.com/-clIkBOVVGfk/UjW8olB-HiI/AAAAAAAAAIg/5UQ8DGNRZl0/s1600/RCT10%E5%88%86.png

 

初めて参加される方でもわかりやすいように進めていきます。

見学だけでもOKです。

パソコン、タブレットを持参いただくと検索が楽になると思います。

よろしくお願いいたします。

 

4/24追記

 

場所は小会議室1を予約しています。

飲み物は持参をお願いします。

当日はパソコン、タブレット持参していただくと、あとでpdfでキーワード検索するときに便利だと思います。

お題論文のpdfはこちらhttp://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMoa0801369

 

ビッグルーフはwifiがちょっと弱いので、事前に上記リンクをダウンロードしてくるといいでしょう。

持参できない場合は紙でも印刷してありますのでご心配なく。