臨床疑問について その1
こんにちは。
今日は臨床疑問について簡単にまとめてみました。
修正点やコメントなどは遠慮なくご指摘いただけると勉強になります。
まず、日々の薬剤師業務の中で、どのような疑問を持っているか?
その疑問に対して どのように向き合っていくか?
定説みたいになっていることでも、批判的にとらえて考えることが大切です。
日常業務の中で直面する疑問には大きく2つあります。
背景疑問・・症状や薬理など一般的な疑問(例・薬の作用機序、薬物動態)
それに対して
前景疑問・・目の前の患者さん個別の疑問(例・その薬をつづけることでどのくらいのイベントを減らすことができるのか?)
背景疑問はだいたい5W1Hで表せることが出来ます。
前景疑問はそれに対して、後で詳しく書きますが、PICO(またはPECO)という4つの成分で定式化することができます。
一般的には、経験年数が増えるにつれて、日々考える疑問の質が変化し、背景疑問より前景疑問に直面することが多くなる傾向にあります。
おそらく患者さんの背景、疾患などがある程度理解でき、処方された薬の内容というより、その薬がその人にどういう影響を与えるのか?ということを考えるようになるからだと自分は思っています。
今回はここまで。次は前景疑問を解決するためのツールについて書いてみたいと思います。
いつか盛岡で論文抄読会ができるよう、自分も勉強しなきゃ。